研究課題/領域番号 |
16K09185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
鈴木 恭子 順天堂大学, 医学部, 助教 (50420857)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ウイルス性胃腸炎 / ノロウイルス / ロタウイルス / マルチプレックスPCR / 二次感染防御 / 低濃度二酸化塩素 / 感染性胃腸炎 / マルチプレックスPCR法 / 病原微生物解析 / 二酸化塩素ガス / 二酸化塩素ガス濃度 / 院内感染 / アウトブレイク / 二酸化塩素 / ノロウィルス / 院内感染対策 |
研究成果の概要 |
1)小児感染性胃腸炎患者の原因微生物をマルチプレックスPCR(multiPCR)で解析し、既存のイムノクロマト法を用いた迅速抗原検査と比較した。ロタウイルスは全体一致率100%、ノロウイルスは陽性一致率46%、陰性一致率100%だった。 2)二酸化塩素ガス発生装置を各病室内に設置し、病室内の二酸化塩素ガス濃度の測定を行った。設置開始後5-6日目にガス濃度はピークに至り、設置開始10日目前後にプラトー(2ppb)に至った。設置期間中有害事象は認めなかった。 3)ClO2ガス発生装置設置期間中院内感染は発生せず、二酸化塩素ガス発生装置使用期間中と使用期間前との入院日数に有意差はみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感染力の強い冬季の感染性腸炎の原因微生物のスクリーニングとしてマルチプレックスPCRを用いることは、既存の迅速抗原検査よりも精度が高く、医療従事者や医療従事者による他の患者への二次感染の発生予防の手段となるが、費用が割高であり、社会的普及のためにはより安価で変異型や新規の原因微生物にも対応可能なmulti PCR法の加発が望まれる。 二酸化塩素ガス発生装置使用に際し院内感染は発生しなかったが、入院加療における効果を実証できなかった。今回使用にあたり小児患者において有害事象はなかったことから低濃度での二酸化塩素ガスの使用は可能と考える。今後有効な使用法の確立にさらなる研究を行いたい。
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