研究課題/領域番号 |
16K09191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
寺西 利生 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (90387671)
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研究協力者 |
伊藤 直樹
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 転倒危険度評価 / adherence / 転倒 / 評価 / バランス / リスクマネージメント |
研究成果の概要 |
病棟内などコントロールされた環境下における転倒は自己のバランス能力の範囲を超えた動作を行なったときに発生する。本研究では、簡便なバランス評価であるSIDEを補完するadherence評価をNominal group techniqueによる専門家チームのディスカッションによって考案した。Adherence評価は、性格、記憶と指示遵守、衝動性の3項目が採択された。1年間の評価を行い転倒群と非転倒群で差があった項目は、SIDE level 0-2a群と2b-4群間と、記憶と指示遵守陽性と陰性間の2項目であった。コントロール期間の転倒は入棟者の9.1%で発生していたが、最終年度は、6.6%となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
病棟入院早期は、チームによる詳細な評価が出揃う前で転倒が高頻度に発生し対策が十分であるとは言えない。転倒発生を自己のバランス能力の範囲を超えた動作を行なったときに発生するととらえ、簡便なバランス保持能力テストのSIDEと新たに考案したadherence評価を用いて転倒群と非転倒群に差のある項目を検討した。バランス良好者の転倒は少なく、adherence評価の中では記憶と指示遵守項目に差を認めた。煩雑な臨床現場に簡便で判別的な転倒危険度評価が根付くことは、回復期リハビリテーション病棟における必要以上の抑制や転倒を減らすことに貢献し、将来的には医療・介護費用の抑制につながると考える。
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