研究課題/領域番号 |
16K09206
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
南方 かよ子 浜松医科大学, 医学部, 特任研究員 (70115509)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 質量分析 / 薬毒物 / 危険ドラッグ / 合成カンナビノイド / 代謝物 / 高感度分析 / 尿 / 高感度定量 / ジフェニジン / 凍結切片 / mass spectrometry / MALDI / 脂肪組織 / 標準添加法 / 社会医学 / 分析科学 / 薬学 / 有機化学 |
研究成果の概要 |
マトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)タンデム質量分析法 (MS/MS)を用い組織中の薬毒物を直接定量する方法を開発した。解剖時に薬毒物定量のために採取した組織から厚さ20 μmの凍結切片を作成した(今回はdiphenidine中毒)。プレート上に標準溶液、その上に作成した凍結切片をのせ、matrix剤を噴霧し、MALDI-MS/MS装置を用いてdiphenidineを標準添加法で定量した。この結果をForensic Toxicology 34:151, 2016で報告した。さらに超高感度定量法を考案し、今まで原因が不明であった数例の中毒における原因物質の危険ドラッグを特定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
法医学や救急救命においては原因不明の中毒にしばしば遭遇し、薬毒物の迅速で信頼がおける分析が必要である。matrix assisted laser ionization (MALDI) tandem mass spectrometry (MS/MS) 法は試料をプレートに乗せ、装置に挿入すると20秒で結果が得られる迅速で高感度な質量分析法である。ヒト解剖組織の凍結切片にこの方法を適用することにより、ヒトにおける薬毒物の影響や組織中の局在箇所を特定するという学術的意義がある。薬毒物およびその代謝物の高感度で迅速な定量法を開発することにより中毒の原因解明という社会的意義がある。
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