研究課題/領域番号 |
16K09210
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
賀川 慎一郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (70562213)
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研究分担者 |
梅原 敬弘 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (60617421)
山本 琢磨 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 講師 (50634458)
池松 和哉 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80332857)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 恒常性維持 / 震え熱産生 / 腸腰筋 / 分子マーカー / 凍死 / 新規診断マーカー / 凍死診断 |
研究成果の概要 |
凍死の診断は特異的な所見がないため困難であることが知られている。そこで本研究では、凍死診断を補完する新規分子マーカーを同定するために、熱産生組織である腸腰筋に着目し、次世代シークエンスを用いて網羅的遺伝子発現解析を行った。その結果、多数の遺伝子が凍死特異的な発現変動を示した。さらにこれらの遺伝子群は、極度の低体温に対する生体防御反応としての激しい震え熱産生による組織修復や筋再生に関与することが示唆された。従って、これらの遺伝子群は凍死の確定診断を補完する新規分子マーカーになりうる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、生体の恒常性維持の分子メカニズムの一端を解明できたことは、法医学領域にとどまらず、低代謝療法の治療戦略開発など他領域への波及効果を及ぼすことが期待される。 凍死の剖検診断において、恒常性維持の分子メカニズムを解明するための基礎的研究結果を応用し、同定された多臓器での複数の診断マーカーを、従来行われて来た外表所見・内景所見と組み合わせることで、凍死の確定診断の困難さは飛躍的に改善されることが期待される。
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