研究課題/領域番号 |
16K09213
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
青木 康博 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (90202481)
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研究分担者 |
琵琶坂 仁 岩手医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90405837)
臼井 章仁 東北大学, 医学系研究科, 助教 (90588394)
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研究協力者 |
谷尻 豊寿
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 法医人類学 / 寛骨 / 相同モデル / 三次元解析 / 多変量解析 / 年齢推定 / 性別判定 / CT画像 / 画像解析 / 主成分分析 / 法人類学 / 解剖学 |
研究成果の概要 |
3次元CT画像から作成した相同モデル(男性:514例,女性:388例,16-100歳)を用いて,寛骨形状の性差および年齢依存性形態学的特徴を定量的に分析した。各性別および各年代の寛骨平均画像を主成分分析の結果をもとに作成した。男女の平均画像を基準モデルとし,各相同モデルの8,472の対応点の平均頂点間距離を測定することによって,93%以上の例で性別が正しく判定された。一方,いくつかの主成分は年齢と相関があり,腸骨稜の弯曲,弓状線および大坐骨切痕等の形状が影響していることが示された。しかし,年齢と相関のある主成分を使用した平均画像との比較による年代層推定においては,良好な結果を得られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
性別判定,年齢推定は法医学的個人識別における重点課題であり,骨盤骨はヒトにおいて性的二型のもっとも顕著な骨であるとともに,恥骨結合面や寛骨耳状面の形態などが年齢推定に有用であることなどから,従来より重視されてきた。本研究では三次元像を相同モデリングにより標準化することにより三次元的定量解析を可能にし,主成分分析などを用いて,年齢依存性の形態変化の検索やや性判別法の開発を行い,一定の成果を得た。相同モデルは骨の三次元分析に利用可能なことが示され,今後の法医人類分野における相同モデリングの利用促進が期待できる。
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