研究課題/領域番号 |
16K09224
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 名古屋市立大学 (2017-2018) 聖マリアンナ医科大学 (2016) |
研究代表者 |
菅野 さな枝 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (50391090)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 骨芽細胞 / 依存性薬物 / 骨リモデリング / 分化 / 細胞内蓄積 / 骨形成 / MC3T3-E1 / コカイン / 石灰化 / 骨芽細胞の分化 / 覚せい剤 / アルカリホスファターゼ / 薬毒物 / 破骨細胞 |
研究成果の概要 |
本研究において薬毒物の骨リモデリングへの影響を調べた。最初に、薬毒物の骨形成に与える影響について、分化に伴い石灰化を誘導するマウス骨芽細胞様細胞MC3T3-E1細胞を用いて実験を行った。法医学で重要な薬毒物として依存性により慢性的な使用が問題となっている覚せい剤のメタンフェタミンとコカインについて調べた。各々の薬物の分化への影響と細胞への蓄積を調べた。その結果、どちらもリモデリングが崩れることがわかった。この結果、これらの長期的使用により、骨形成が悪影響を受ける可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は、依存性薬物の使用による骨リモデリングのアンバランスを引き起こす可能性があることを示した。慢性的な使用により依存性薬物が骨に蓄積する可能性も示唆された。これらの結果は、慢性的な使用による生体への悪影響の懸念を高めるものあり、大きな社会問題となっている依存性薬物の使用に警鐘を鳴らす、貴重なデータが得られたと考えられる。しかし、本研究ではまだ依存性薬物として広く使用されている2薬物だけである上に、分化条件下、未分化条件下での細胞への薬物蓄積には両薬物間で一貫性が認められなかった。今後、さらに多くの薬物を対象とした詳細な研究が必要である。
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