研究課題
基盤研究(C)
過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome: IBS)の病態に腸内細菌あるいはその代謝物がどのように関連しているかについてはよく明らかにされてはいない。本研究では、IBS患者の腸内細菌叢とその機能は健常者とは異なっているという仮説を検証した。IBS患者と健常者から糞便を採取し、両群の腸内細菌叢とそのメタゲノム機能を比較した結果、IBS患者では健常者と比較して糞便中の腸内細菌叢の構成が一部異なっており、アミノ酸代謝経路の有意な低下が認められた。以上の結果から、腸内細菌に関連するアミノ酸代謝の変化がIBSの病態生理に何らかの役割を果たしている可能性が示唆された。
腸内細菌の代謝機能の視点から有病率が高くストレス関連疾患の1つである過敏性腸症候群(IBS)における脳腸相関の病態を解明することによって、腸内環境に対するIBS治療法の確立に向けた新たな基盤を築くことができた。すなわち、IBS患者に対して腸内細菌叢の変化とその代謝機能の改善に焦点を当てた新たな治療法の開発が期待できるであろう。
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