研究課題/領域番号 |
16K09232
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
若山 幸示 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (50349263)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 脳血管性認知症 / ワクチン療法 / Angiotensin II / ワクチン / 脳血管認知症 / 脳白質障害 / FGF2 / 慢性脳虚血 / アンギオテンシンIIワクチン / レニンアンギオテンシン系 / ワクチン治療 / 脳白質病変 / 老年医学 / 認知症 |
研究成果の概要 |
脳血管性認知症の新規治療の確立を目指しラットモデルを用いAngiotensin II ペプチドワクチンの脳白質障害保護作用を明らかにするとともに作用機序としてアミロイド代謝異常の関連性について検討した。ワクチン接種群では生食投与対照群と比べ脳白質での炎症や脱髄変化が抑制され、認知機能の改善もみられたが、最長観察期間である56日目の両群の比較でアミロイド代謝関連遺伝子発現に差はみられなかった。オリゴデンドロサイトの分化に注目して研究を進めワクチン治療群ではCREBリン酸化、オリゴデンドロサイトの分化促進がみられ、脳血管内皮障害軽減、FGF2発現増加が脳白質病変の修復に作用すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己抗原を標的としたワクチン治療は慢性疾患に対する新たな治療手段として注目されている。認知症のワクチン治療としてはアミロイドβを標的としたアルツハイマー病のワクチン療法が有名であるが、脳炎の合併という重大な副作用が生じたことで開発が滞った。Angiotensin IIを標的としたワクチン療法は高血圧ワクチン療法として実用化を目指しすでに治験が進行中であることからも安全性の高い治療手段と考えられる。我が国では認知症の原因疾患としてアルツハイマー型認知症に次いで多い脳血管性認知症の安全かつ有効性の高い治療法の確立は重要な課題であり、本研究の進展は学術的のみならず社会的にもその意義は大きいといえる。
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