研究課題/領域番号 |
16K09240
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
杉本 利嗣 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (00226458)
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研究分担者 |
金沢 一平 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (50452553)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | AGEs / オステオグリシン / IGF-I / 筋芽細胞 / 筋骨連関 / サルコペニア / 骨粗鬆症 / グルコース / 骨代謝 / 筋肉 / オステオカルシン / スクレロスチン / 椎体骨折 / FAM5C / 内分泌学 / 筋代謝 |
研究成果の概要 |
閉経後2型糖尿病女性を対象とした横断研究により、血中オステオグリシン濃度が大腿骨頸部骨密度と負の相関を示し、椎体骨折リスクに関与することが明らかとなった。筋芽細胞株C2C12を用いた検討により、オステオカルシンが筋分化を促進する可能性が考えられた。Advanced glycation end products (AGEs)が筋分化を抑制し、筋芽細胞のアポトーシスを促進することが示された。高グルコース環境下ではAGEsによるアポトーシス促進作用が増強された。また、insulin like growth factor-IがAGEs、高グルコースによる負の作用を改善することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
以前の我々のin vitro研究でオステオグリシンが骨芽細胞に影響する可能性が示唆されたが、今回初めてヒトを対象とした研究により、血中オステオグリシンと骨代謝とに関連性があることが示された。さらに、AGEsは骨のみならず筋組織にも悪影響を及ぼす骨粗鬆症とサルコペニアの共通した増悪因子であることが示され、その治療標的としてIGF-I-Aktシグナルが候補となることが示された。これらの結果は筋と骨との相互連関(筋骨連関)を考えるうえで重要な結果であり、今後の臨床応用に向けたさらなる研究が期待される。
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