研究課題/領域番号 |
16K09255
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
|
研究機関 | 城西大学 |
研究代表者 |
岡崎 真理 城西大学, 薬学部, 教授 (50272901)
|
研究分担者 |
松崎 広和 城西大学, 薬学部, 助教 (80582238)
坂本 武史 城西大学, 薬学部, 教授 (20187040)
玄 美燕 城西大学, 薬学部, 助手 (50711751)
日比野 康英 城西大学, 薬学部, 教授 (10189805)
岩田 直洋 城西大学, 薬学部, 助教 (50552759)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | フェルラ酸誘導体FAD012 / 虚血性脳血管障害 / 両側総頚動脈永久結紮(2VO) / 中大脳動脈閉塞・再灌流(MCAO/Re) / 脳血流維持作用 / 内皮型NO合成酵素(eNOS) / 脳保護薬 / 予防的治療薬 / フェルラ酸誘導体 / 両側総頚動脈結紮(2VO) / 内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS) / アポトーシス抑制 / 一酸化窒素(NO) / ラット脳虚血モデル / 硫化水素(H2S) / 脳保護作用 |
研究成果の概要 |
脳梗塞発作は突発的に生じ、処置が遅れるほど予後不良となる。申請者の研究グループは、発症前からの予防的投与によって、発作時の脳保護にはたらく新たな予防的治療薬が必要であると考え、天然由来低分子化合物であるフェルラ酸(FA)の誘導体を数十種類、設計・合成し、効果を検討してきた。その結果、誘導体の一つであるFAD012の慢性予防投与が、両側総頚動脈永久結紮(2VO)処置や中大脳動脈閉塞・再灌流(MCAO/Re)処置を行ったラットの脳血流低下を抑制し、脳障害をFAよりも強く抑制することを明らかにした。この効果には脳血管内皮細胞における一酸化窒素合成酵素(eNOS)の活性化が関与することを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的特色は、虚血性脳障害の予防・軽減を目的とし、フェルラ酸をシードとして創出した新規化合物の有効性を多岐にわたる研究分野を連結して検証し、安全性の高い脳保護薬の開発を目指すところにある。現在、脳梗塞に対する治療は、発症後の薬物療法が中心であり、治療の遅れによる重篤化が医療・介護の負担を増大させている。我々の研究成果により、FAD012は既存薬とは異なるメカニズムを有する安全な脳保護薬として、ハイリスク患者や既往歴のある患者の発症・再発予防および障害の軽減に貢献できる可能性が示された。
|