研究課題/領域番号 |
16K09256
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
平田 賢郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (40570932)
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研究分担者 |
浜本 康夫 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10513921)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 食道癌 / 高齢者 / 化学放射線療法 / 老年医学 |
研究成果の概要 |
食道癌(cStage IB-III)の標準療法は食道切除術であるが、手術不耐もしくは手術を希望しない患者は5-FU + cisplatin(CF)併用放射線療法が選択される。高齢者は若年者と比較して薬物動態・薬力学が異なるため有害事象の発現頻度が高く、これまで多くの患者が姑息的に緩和医療や放射線単独療法を施行されてきたものの、治療効果は限定的であった。 我々は全国6施設において、Paclitaxel(PTX)併用放射線療法(PTX-RT)の第1相試験を行った。PTX-RTは高齢者に対する有望な標準治療候補であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究開発の最終目標は、臨床病期IB-IIIの高齢食道扁平上皮癌における標準治療の確立である。CF併用放射線療法におけるcisplatinは腎機能低下例では使用できず、そのような症例では放射線単独療法で姑息的に照射を行うしか有効な治療法が存在せず、限定的な効果を許容せざるを得ない状況であった。本研究成果によって高齢者に多い腎機能低下例にも投与可能なPTXを用いた化学放射線療法は有望である可能性が示唆された。今後は第2相試験にて有効性および安全性を検討していくこととなるが、高齢者標準治療の開発は他癌種に先駆けるものであり、特に欧米では希少集団であるために、世界的にも十分な新規性と期待値を有する。
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