研究課題
基盤研究(C)
胃の消化管間質腫瘍(以下GIST)における免疫チェックポイント機構につき検討した。腫瘍組織内にはGIST細胞を傷害するNK細胞が存在するが、その抗腫瘍効果はTim-3/galectin-9をaxisとした免疫チェックポイント機構により抑制されている可能性が示された。GIST治療薬であるimatinibはGIST細胞の免疫チェックポイント分子の発現抑制のように抗腫瘍免疫に促進的にも作用するが、prostaglandin E2の産生増加や腫瘍抗原WT1の発現低下など抑制的にも作用した。
GISTに対する免疫チェックポイント機構に関連した研究は現在まで極めて少数に限られていたが、本研究によりGISTの免疫チェックポイント機構はTim-3/galectin-9によるNK細胞の抑制であることを示す成果が初めて得られた。このことから、進行したGIST症例に対してはTim-3抗体を用いた免疫チェックポイント阻害療法が有効である可能性が示された
すべて 2016
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Cancer Immunol Immunother.
巻: 65 ページ: 1499-1509