研究課題/領域番号 |
16K09315
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中村 和彦 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (00274449)
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研究分担者 |
伊原 栄吉 九州大学, 大学病院, 助教 (80612390)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 炎症性腸疾患 / 制御性T細胞 / 腸内細菌 / TGF-β / 酪酸 / 内科 / 免疫学 / 細菌 |
研究成果の概要 |
制御性T細胞(regulatory T cell; Treg)は免疫応答を抑制・制御する作用を有し、炎症性腸疾患や自己免疫疾患の制御に重要である。Tregは細胞表面に免疫抑制性サイトカインであるtransforming growth factor (TGF)-βを発現する。一部の腸内細菌やその発酵産物である酪酸がTregを増加させる。我々は酪酸がTreg細胞表面TGF-βを増加させるかどうかを研究した。 マウスに酪酸・食物繊維含有餌を与えると脾臓CD4+ T細胞中のTreg 割合が増加したが、Treg細胞表面TGF-β発現は増加せず、実験大腸炎は抑制されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酪酸・食物繊維の経口的摂取は炎症性腸疾患や自己免疫疾患制御に重要と考えられるTregの割合を増加させたが、Treg細胞表面TGF-βを増加させたり、大腸炎を抑制する効果は確認できなかった。酪酸・食物繊維はTregを増加させる事により健康維持や炎症性疾患予防に有用である可能性は示されたが、既に発症した疾患のコントロールには単独で効果を期待するのは難しく、より強力な免疫抑制療法が必要であると考えられた。
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