研究課題/領域番号 |
16K09318
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
酒井 英嗣 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (30600233)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 大腸発癌 / 遺伝子変異 / 鋸歯状腺腫 / 大腸癌 / 遺伝子解析 / 大腸腺腫 |
研究成果の概要 |
我々はこれまで大腸側方拡張型腫瘍を集積し、その発生にAPC変異が、癌への進展にTP53変異が深く関わっていることを明らかにしてきた。今回の研究において、いわゆる通常の隆起型腫瘍でも腺腫から癌に伸展するのに深く関わる遺伝子変異として、やはりTP53が深く関わっている可能性が示唆された。一方、鋸歯状腺腫の発生にはBRAF変異が密接に関わっており、その進展にはMLH family遺伝子のい関与が示唆された。しかし、同一病変から腺腫と癌、両方のDNAを採取できるサンプルは極めて少なく、追加の検体収集を要した。したがって、本研究は現在進行形であり、最終結果を得るために今後も研究を継続していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまではTP53が腺腫から癌への進展で重要な働きを担うとされてきたが、すべての発癌経路で同様とは考えにくく、経路ごとの相違は興味深い。したがって、本研究は基礎研究として大腸発癌機構の解明につながる重要なものである。さらに、早期癌に特異的な遺伝子異常を捉えることは、大腸癌の早期発見につながる可能性があり、臨床的にも極めて重要である。特にSSA/PやLST-NGはその形態から内視鏡的に見逃されることも多い。近年、血液中を循環する微量な癌細胞由来DNAから遺伝子異常を拾い上げる試みがなされており、本研究で同定した遺伝子異常をターゲットに早期発見のためのキットを作成することが可能かもしれない。
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