研究課題/領域番号 |
16K09321
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
岡本 泰幸 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (60444973)
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研究分担者 |
林 香月 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (00405200)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | エピジェネティック / DNAメチル化 / エピジェネティクス / スクリーニング / がん治療 |
研究成果の概要 |
遺伝子発現制御機構であるエピゲノムをターゲットとしたエピジェネティクス治療の創薬を目的にWhole genome siRNA libraryで全ゲノムをスクリーニングした。スクリーニングでは大腸癌細胞株を使用し、DNAメチル化で発現抑制されたGFPの再活性化をFACSで定量した。独立した複数のsiRNAとqRT-PCRでのバリデーションを経て全遺伝子より14の遺伝子を候補として同定した。この中の5つの遺伝子は一つの複合体を形成してヒストン修飾に関連することが知られている。CHD4は同定された遺伝子の一つであるが、抗腫瘍効果としてHDACと同等であり、正常細胞への影響は少ないことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗体薬や免疫療法の登場でがん治療は飛躍的に向上した。そして遺伝子発現制御機構であるエピゲノムをターゲットとした抗がん剤の開発は癌の根治を目指し期待されている。本研究では、大腸癌の細胞株を用いて、エピゲノム異常により制御された遺伝子の再活性化への影響を21360遺伝子すべてで検討した。その結果14遺伝子が候補になった。14遺伝子の中には、機能が全く報告されていない遺伝子もみとめた。この14遺伝子の中には腫瘍と関連のある遺伝子も存在し、細胞実験では抗腫瘍効果もあきらかであった。これらの遺伝子は癌治療の新規標的として期待される。
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