研究課題/領域番号 |
16K09327
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
笹部 潤平 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10398612)
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研究協力者 |
鈴木 将貴
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | D-アミノ酸 / 共生細菌 / 小腸上皮 / 獲得免疫 / 腸内細菌 / 宿主-細菌相互作用 / 粘膜免疫 / 腸内細菌叢 / D-アミノ酸酸化酵素 / 消化管粘膜免疫 |
研究成果の概要 |
本研究では、小腸の粘膜防御因子であるD-アミノ酸酸化酵素DAOの制御機構、およびDAOによる宿主免疫調節機構について明らかにした。DAOは腸内細菌叢によって誘導され、MyD88やRIPK2などの一般的なパターン認識受容体の下流分子は誘導には関与しないことを見出した。また、DAOは細菌のD-アミノ酸を代謝することにより、(1)DAO感受性細菌によるT細胞依存的な獲得免疫系の賦活化、(2)細菌性D-アミノ酸によるT細胞非依存的な獲得免疫系の容量増加、の2種類のメカニズムで宿主免疫の調節を行っていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
D-アミノ酸は共生細菌によって産生される代謝物で、我々の腸内でも多く産生されている。小腸DAOはD-アミノ酸制御を介して腸内細菌の制御に関与していることが知られており、本研究では宿主獲得免疫調節に関与することを明らかにした。DAOの制御機構も本研究で一部明らかにし、DAOの制御やD-アミノ酸調節が腸内細菌や免疫調節に将来的に利用できる可能性があることを示した。
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