研究課題/領域番号 |
16K09337
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 自治医科大学 (2017-2018) 秋田大学 (2016) |
研究代表者 |
三浦 光一 自治医科大学, 医学部, 講師 (90375238)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / Toll -like receptor / 腸内細菌 / ガン幹細胞 / 肝癌 / Toll-like receptor / プロバイオティクス / 非アルコール性脂肪性肝炎 / 自然免疫 / Toll様受容体 |
研究成果の概要 |
本研究ではToll-like receptor (TLR)を介して肝癌の抑制、特に癌幹細胞にフォーカスを当て検討した。まずHuh7細胞,肝細胞特異的PTEN KO (以下PTEN KO)マウス、PTEN-TLR4 double KOマウス、PTEN-TLR2 double KOマウス,DEN誘導肝癌マウスより分離したEpCAM陽性細胞 (癌幹細胞)をマウスに移植したが、対照群と比較して腫瘍形成能に差は認めなかった。 最後に細菌が腫瘍形成能に及ぼす影響をみるため、PTEN KOマウスにプロバイオティクを投与した。プロバイオティクス投与マウスで腫瘍形成能が抑制された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝細胞癌は多中心に発生するため、根治的治療後も再発が多く見られる。その再発を抑制できれば、肝細胞癌の予後は大きく改善できると考えられる。我々はガン幹細胞に発現するTLR, 特にTLR4がこの再発を抑制できる分子になりうるか検討した。今回の研究では、少なくともTLRリガンドの源となる腸内細菌にプロバイオティクスによる介入で、肝癌が抑制できる可能性について示すことができた。それがTLR4なのかどうかは、これまでの実験では証明できていない。これまでの研究結果からTLR4がガンの制御に関わることが明らかであり、そのメカニズムを探ることは有意義な研究であったと考えられる。
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