研究課題/領域番号 |
16K09342
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
建石 良介 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (50444089)
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研究分担者 |
田中 康雄 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40422290)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 細胞外マトリックス / 浸潤 / 転移 / Versican / 細胞外マトリックスプロテオグリカン / Sharpin / 肝細胞癌 / 糖タンパク質 / バイオマーカー / 癌関連遺伝子 |
研究成果の概要 |
細胞外マトリックスは癌の浸潤、転移に抑制的に働く一方で、その一部には促進的に働く機能的分子が存在することが明らかになりつつある。その一つであるVersicanは肝臓癌で転移や腫瘍進展への関与が示唆されている。本研究では肝癌で高頻度に活性化が認められるWntシグナル活性下でSharpinという分子がbeta-cateninと結合することにより、共にVersicanの発現を亢進させている可能性を示し、肝癌でWntシグナルが活性化した条件下では、Sharpinが治療の標的となり得ることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝細胞癌患者の生命予後は手術やラジオ波焼灼療法を中心とした局所療法による根治的治療により伸びているが、肝細胞癌の浸潤や遠隔転移は、肝細胞癌患者の予後を悪化させる主な原因の一つである。本研究では、肝細胞癌の浸潤を引き起こすと考えられている分子である細胞外マトリックスプロテオグリカンの一つVersicanに着目し、その発現調節機序と新規治療標的としての可能性を示し、本分子を標的とした治療が肝癌患者の予後改善へ寄与できる可能性が考えられた。
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