研究課題/領域番号 |
16K09354
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石川 哲也 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (10288508)
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研究分担者 |
伊藤 弘康 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (80373075)
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研究協力者 |
湯川 博
松永 民秀
末水 洋志
林 由美
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 肝細胞キメラマウス / 細胞移植 / 免疫拒絶 / 肝不全 / 肝細胞移植 / 肝細胞置換率 / GFP / 戻し交配 / 量子ドット / 再生医療 / イメージング / GVHD |
研究成果の概要 |
肝細胞あるいは幹細胞由来肝様細胞移植治療のモデルとして肝細胞キメラマウス作製系を確立した。ヒト単純ヘルペスウイルスのチミジンキナーゼを肝細胞で発現するトランスジェニックマウス、HSVtkではガンシクロビル(GCV)投与により自己肝細胞が死滅し、他家の肝細胞移植が可能となる。GCV投与後のHSVtkに対するアロ肝細胞移植では強い拒絶応答により全ての細胞が排除された。外来抗原を発現する同系肝細胞移植では、生着はしたが移植細胞周囲に炎症細胞浸潤を認め、外来抗原に対する細胞性免疫応答が確認された。肝細胞キメラマウス作製系は、細胞移植時の免疫拒絶の機序の解明、治療法構築への有用なモデルとなり得る。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症な急性・慢性肝不全に対する治療として、生体肝移植、脳死肝移植が実施されているものの、ドナーの絶対的な不足により、適応症例に対しても治療の提供が困難な状況が続いている。肝細胞あるいは幹細胞由来肝様細胞の移植治療はこの状況を改善し得る有力な治療法と考えられるが、その有用性を検証できる動物モデルは確立されていない。本研究で用いた肝細胞キメラマウス作製系は、そのモデルとなり得るとともに、他家由来肝細胞移植に伴う免疫拒絶の病態解明、それに対する治療法確立のための有用なモデルともなり得る。
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