研究課題/領域番号 |
16K09356
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤田 伴子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40456869)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 急性肝炎 / T細胞動態 / 肝臓 / CD4+ T 細胞 |
研究実績の概要 |
急性肝炎における肝臓内CD3陽性CD4陽性細胞の動態が、プロスタグランジンD受容体DP1刺激によりどのように制御されすのかを、マウスConcanavalinA肝炎モデルを用いて検討した。(1)溶媒投与群、(2) BW245C群、(3)ConcanavalinAと溶媒投与群、(4) ConcanavalinAとBW245C群、の四群でCD3陽性CD4陽性細胞の肝臓内での分布を,抗CD3抗体と抗CD4抗体の二重免疫染色により比較した。その結果、溶媒投与群とBW245C投与群の肝臓ではT細胞は肝実質にごく少数認めたのみであったが、ConcanavalinAと溶媒投与群では肝実質内に多数のCD3陽性CD4陽性細胞が浸潤していた。ConcanavalinAとBW245C群では、CD3陽性CD4陽性細胞の肝実質への浸潤はごく少数にとどまり、門脈周囲に多数の細胞集簇を形成しており、ConcanavalinAの存在下では肝実質への細胞浸潤がBW245Cで抑制されることを確認した。次に、肝臓内CD3陽性CD4陽性細胞の遊走の制御にかかわるケモカインを探索するため、RT-PCRによりケモカイン群の遺伝子発現を測定した。その結果、T細胞(CD3陽性)の遊走を惹起するCXCL10 mRNAの発現がConcanavalinAと溶媒投与群で上昇し、BW245Cの存在下では抑制されていることが分かった。以上より、BW245CによるCD3陽性CD4陽性細胞の肝実質への遊走抑制は、CXCL10の発現抑制に起因するものである可能性が示唆された。
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