研究課題/領域番号 |
16K09359
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
土谷 博之 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00403402)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 肝細胞癌 / レチノイド / 癌細胞浸潤 / RAR / TFPI2 / MAFファミリー / MAFB / MAFF / RARα / RARa / 肝癌 / 転移 / MAF |
研究成果の概要 |
レチノイドはTFPI2(tissue factor pathway inhibitor 2)の発現誘導により肝細胞癌の転移を抑制していることを明らかにした。さらにレチノイドはレチノイン酸受容体(RAR)を介してTFPI2を発現誘導すること明らかにした。さらにこのRARの働きを、musculoaponeurotic fibrosarcoma(MAF)ファミリーに属する転写因子MAFBとMAFFが、それぞれ正と負に制御していることを明らかにした。さらにTFPI2やMAFB、MAFFの発現量は肝癌患者の予後を規定することが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでレチノイドとTFPI2が癌細胞浸潤を阻害することは知られていたが、両者を関係づけた本研究が初めてである。またMAFファミリーについても同様である。これによってレチノイドによる新たな抗腫瘍作用とそのメカニズムが明らかになった。さらに、これまで申請者を含め数多くの研究グループがレチノイドの優れた有効性を報告してきたが、レチノイドに伴う許容しがたい副作用はその有効性を損なう大きな障害となっている。そのため本研究で明らかになったメカニズムを利用し、レチノイドに伴う副作用を回避したより特異性の高い治療薬の開発への展開が可能となる。
|