研究課題/領域番号 |
16K09364
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
大平 弘正 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90274951)
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研究分担者 |
阿部 和道 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30468128)
渡辺 浩志 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40336467)
高橋 敦史 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (40404868)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 自己免疫性肝炎 / NETs / 抗好中球細胞質抗体 / ラクトフェリン / CpGDNA / ANCA / NETs / cfDNA / 自己抗体 / 好中球 / 好酸球 |
研究成果の概要 |
自己免疫性肝炎(AIH)と原発性胆汁性肝硬変(PBC)において、NETs、EETsという新たな自然免疫に関与する概念と病態との関連を明らかとすることを目的とした。PBCではEETsは確認できなかったが、AIH患者の肝臓においてNETsの存在が初めて明らかとなり、AIH患者血清中に存在する抗好中球細胞質抗体(ANCA)がNETsを誘導することが示唆された。また、NETsの血清マーカーであるcfDNAと抗体産生に関与するBAFFとの相関も得られ、AIHの免疫病態にNETsが関連することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、他の自己免疫性疾患においてはNeutrophil Extracellular Traps (NETs)と病態との関連が報告されている。自己免疫性肝疾患である自己免疫性肝炎(AIH)においては、抗好中球細胞質抗体(ANCA)を含む種々の自己抗体の出現、抗体産生に関与するBAFF濃度の増加、発症早期に好中球の浸潤が観察されるが、NETsの存在や意義は不明であった。今回、AIH患者の肝臓におけるNETsの存在とAIH患者血清中に存在するANCAがNETsを誘導することが明らかとなったことから、AIHの免疫病態の解明に繋がる成果と考えられる。
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