研究課題/領域番号 |
16K09392
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石黒 洋 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (90303651)
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研究分担者 |
相馬 義郎 国際医療福祉大学, 薬学部, 教授 (60268183)
山本 明子 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 准教授 (60402385)
洪 繁 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (90402578)
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連携研究者 |
中莖 みゆき 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 研究員 (30578729)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 嚢胞性線維症 / CFTR / 腸管オルガノイド / オルガノイド / 遺伝子 / 細胞・組織 / 生理学 / 内科 |
研究成果の概要 |
嚢胞性線維症は、CFTR遺伝子の病的変異によりCFTRイオンチャネルの機能が喪失し、気道、腸管、膵管などが粘稠な分泌液で詰まりやすくなる難病である。本研究では、嚢胞性線維症モデルマウスの小腸、大腸、膵臓およびヒト正常大腸粘膜から腸管オルガノイドを作成し、CFTRに依存する腸液分泌を測定した。患者レジストリに2016~2018の3年間で18名を登録した。日本で最もよく見られるdele 16-17b変異の性質を培養細胞(CHO細胞)を用いて調べたところ、蛋白は発現したが成熟化が不十分であり細胞膜に移行しなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
嚢胞性線維症はヨーロッパ人種に多くアジア人種では稀な疾患であるが、日本の患者は重症が多く2018年現在の平均生存期間は約23年である。原因となっている変異CFTRに対する分子治療薬の使用に向けて、基盤となるデータが必要とされている。本研究では、生体に近い条件で変異CFTRの性質を解析するために、患者の腸管粘膜サンプルからオルガノイドを作成し、CFTRに依存する腸液分泌を測定する方法を確立した。また、患者レジストリの事務局として蓄積した臨床データをもとにして診療の手引きを改訂し、主治医を含む医療関係者、患者とその家族に還元した。
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