研究課題/領域番号 |
16K09399
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
小野 道洋 札幌医科大学, 医学部, 助教 (80634675)
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研究分担者 |
宮西 浩嗣 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (60372819)
菊地 尚平 札幌医科大学, 医学部, 助教 (80515792)
加藤 淳二 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20244345)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | HDAC阻害剤 / 膵癌 / 細胞周期停止 / 細胞周期 / FOXO3a / エピジェネティクス / 膵がん / ● |
研究成果の概要 |
膵癌細胞株に対して、選択的HDAC class IIa 阻害剤TMP269の抗腫瘍効果を検討したところ、細胞周期抑制効果を介した細胞増殖抑制効果が認められた。PCRアレイ、qPCR、ウエスタンブロッティングの結果、HDAC class IIa阻害により転写調節因子FOXO3aの転写活性化を介して、下流のCDKやCyclinの発現抑制を惹起し、細胞周期停止をもたらしていることが明らかとなった。さらにFOXO3a下流のp 21の発現亢進も認められ、これはp53欠損細胞株においても認められたことから膵癌治療において有望なターゲットとなりうると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
通常の化学療法剤では極めて難治性の膵癌診療において、選択的HDAC class IIa 阻害剤が細胞増殖抑制効果を示し、新規治療戦略の可能性を示した。特にp53やRASなど、遺伝子異常が通常の化学療法剤の治療抵抗性に関与しているが、TMP269がp53欠損株においても、p53非依存性にp21の発現増強を介して、細胞増殖抑制効果を示しており、治療抵抗性の克服に対しても、可能性を示した。
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