研究課題/領域番号 |
16K09402
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 千葉県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
喜多 絵美里 千葉県がんセンター(研究所), 消化器内科, その他 (20773980)
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研究分担者 |
筆宝 義隆 千葉県がんセンター(研究所), 発がん制御研究部, 部長 (30359632)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | オルガノイド / 膵癌 / 癌 / 膵臓 / 3次元培養 / 化学療法 |
研究成果の概要 |
手術不能膵がん患者の予後改善のためには、既存の化学療法の改良と新規治療の開発が重要な位置を占める。近年の培養技術の進歩により正常および癌細胞の3次元培養が可能となり、従来の2次元培養細胞株や成功率の低い手術検体Xenograftを代替可能な研究材料として注目を集めている。手術不能膵癌症例では得られる検体が微量のため、培養が困難と考えられたが、オルガノイド培養により大量に増幅することが可能であり、得られた細胞を用いて病理学的評価や遺伝子・タンパク発現解析、薬剤の感受性試験も可能であり、免疫不全マウスにおいては皮下腫瘍の形成が可能であった。今後はオルガノイドの品質評価を深め、臨床への応用をめざす。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌は約6割は切除不能の段階で発見され化学療法が治療の選択肢となるが、膵癌における薬剤の選択肢は限られている。遺伝子パネル検査が保険適応となり今後は遺伝子解析により選択肢が増えていく可能性はあるが、切除不能膵癌では得られる検体は微量の生検検体に限られており、様々な遺伝子解析に十分な量とはいえない。オルガノイド培養法は生体内に近い3次元の環境で細胞を培養し、細胞を増幅しエピゲノムを含めた様々な解析が可能となる他、新規薬剤を含めたスクリーニング的な薬剤感受性試験も行うことが可能であり、その意義は大きい。
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