研究課題/領域番号 |
16K09404
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 公益財団法人佐々木研究所 (2018) 国立研究開発法人国立循環器病研究センター (2016-2017) |
研究代表者 |
佐々木 一樹 公益財団法人佐々木研究所, 附属研究所, 部長(移行) (80260313)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 膵腺癌 / ペプチド / 限定分解 / 質量分析 / タンパク質切断 / ペプチドミクス / 膵臓学 |
研究成果の概要 |
本研究では、質量分析・ペプチドミクスの手法を用い、膵腺癌細胞株2種類、膵腺癌の発生母地とされる膵管上皮の樹立細胞株が無血清培養上清に放出するペプチドのプロファイリングを行い、得られた配列を前駆体タンパク質上にマッピングすることで膜タンパク質のプロセシング部位の特定を進めた。膜タンパク質アミロイドβタンパク質の細胞外、細胞膜内での特異的切断部位が追認され、このアプローチの有効性が示された。また、細胞外領域の切断現象自体が知られていないか、あるいは切断部位が特定されていなかった細胞接着因子、受容体型チロシンキナーゼなどの膜タンパク質も特定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膜タンパク質のプロセシング部位を特定することは、新規生理活性ペプチドの生成部位の手がかりを提供するだけではなく、抗体医薬の設計に必要な基盤情報の提供にも役立つ。従来は部位の特定は、個別的な生化学・分子生物学的な研究で実施されてきた。しかし、本研究では、質量分析法の進歩で可能となったペプチドミクスの手法を活用することで、膜タンパク質のプロセシング部位をトランスフェクションなどを介することなく、そのままの形で特定できるようになったことが大きな進歩である。深達度の高い解析で、治療の標的となる分子の特定が期待される。
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