研究課題/領域番号 |
16K09415
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
渡邊 博之 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (80323145)
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研究分担者 |
伊藤 宏 秋田大学, その他部局等, 特任教授 (10232464)
飯野 健二 秋田大学, 医学部附属病院, 講師 (30400485)
飯野 貴子 秋田大学, 医学部附属病院, 助教 (70620871)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心血管機能 / 末期腎不全 / 心筋リモデリング / 腎移植 / 尿毒症性心筋症 / 循環器・高血圧 / 生理学 / 内科 / 臨床 / 移植・再生医療 |
研究成果の概要 |
腎移植術は心リバースリモデリング効果を持つ。本研究ではその影響因子抽出を試みた。生体腎移植術を受けた65例を対象とし、術後1年での心筋重量係数20%以上改善例をResponder群(28例)、それ以外をNon-responder群(37例)とし2群間の患者背景、心形態、心機能を比較した。Responder群では術前の心筋重量係数が高値、EFの低値、血液透析導入率の低値、短期透析期間、術後の家庭血圧管理率高値という特性が見られ、MIBG心筋シンチグラフィーから交感神経機能の改善も示唆された。これら抽出されたResponder特性は、尿毒症性心筋症予防戦略開発の糸口になると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では腎移植後心リバースリモデリング群に術前の心筋重量係数が高値、EFの低値、血液透析導入率の低値、短期透析期間、術後の家庭血圧管理率良好という特性が示された。この結果は末期腎不全患者の心筋症に可逆性のステージがあることを証明し、今後これら腎移植後心機能回復の影響因子に着目することで、腎移植の早期対象化、究極的に慢性腎不全患者の生命予後改善につながるものと考えられる。さらにuremic cardiomyopathyの新規治療法開発・発展にも寄与する可能性がある。
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