研究課題/領域番号 |
16K09426
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
宇隨 弘泰 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (50313763)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | プラーク破綻 / 細胞外マトリックス分解酵素 / 血糖変動 / 冠動脈不安定プラーク / 冠動脈硬化 / 不安定プラーク / 循環器・高血圧 / 動脈硬化 / 冠危険因子 / 疾患予測 |
研究成果の概要 |
冠動脈病変の異なる病態におけるMT1-MMP発現を評価するため、急性心筋梗塞、不安定狭心症、陳旧性心筋梗塞、安定した労作性狭心症のそれぞれの患者において計測を行った。病態の違いにおける、MT1-MMP発現の違いも見られ、特に急性冠症候群とされる急性心筋梗塞、不安定狭心症の患者群では他の冠動脈疾患群と比較して有意に高い発現となっている。また、CTより得られるLow-HU値とMT1-MMP発現の間に急性冠症候群においては相関の傾向がみられている。イベント発症の誘因となる冠動脈プラークの不安定化とMT1-MMP発現の関与が強いことが導き出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心血管疾患発症メカニズムや、何をその発症のマーカーにするかは不明な点が多い。動脈硬化巣における細胞外マトリックス分解亢進が、直接プラークの脆弱化を生み、心血管イベント発症の要因の一つとされている。今回の研究において、細胞外マトリックスを分解する酵素(マトリックスメタロプロテアーゼ:MMPs)制御に関わる膜型MMP(MT-MMPs)発現に着目し、MT1-MMPの計測法を新しく見出し、動脈硬化病変との関連性を検討した。冠動脈イベント高リスクである食後高血糖患者に対しMT1-MMP発現と、不安定プラークの存在を評価し、MT1-MMP計測が冠動脈病変発症の予見予測に対し有用であることが明確になった。
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