研究課題/領域番号 |
16K09434
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
福沢 公二 神戸大学, 医学研究科, 特命准教授 (70535856)
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研究分担者 |
杜 隆嗣 神戸大学, 医学研究科, 特命准教授 (50379418)
原 哲也 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (70547504)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | トランス脂肪酸 / 血栓症 / 心房細動 / 脂肪酸プロファイル / 脂肪酸 / 血栓 / 催不整脈作用 |
研究成果の概要 |
1. 質量分析を用いて血中脂肪酸および脂質メディエーター・プロファイルと心房細動との関連を解明する。結果、心房細動患者において、血中エライジン酸が高値であることが明らかになった。2.各種脂肪酸投与後4週でDVTを作成し、DVTサイズを比較検討する 2.実際にエライジン酸負荷およびコントロールとしてオレイン酸負荷を4週間の後に、下大静脈結紮をエライジン酸(n=10)、オレイン酸(n=10)で行った。周術期に予想に反してN=6のマウスが死亡してしまった。そのためか、エライジン酸負荷により血栓サイズが上昇しているような傾向があるように思われたが、統計学的有意差は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1) 心房細動患者群では非心房細動患者郡に比べ、血中トランス脂肪酸濃度が高く、逆に善玉脂 肪酸濃度が低い。またレゾルビンをはじめとした脂質メディエーターのバランスが異なる。2) マウスにトランス脂肪酸を経口投与すると、血管内皮細胞膜リン脂質のトランス脂肪酸が増加するとともに、内皮細胞の表現型が抗血栓から向血栓へと変化し、血栓形成を促進する。 3) 善玉脂肪酸(EPA, DHA)を投与すると逆に抗血栓性、抗炎症性、抗不整脈性に変化する。 以上のような統合的研究によって、食生活の欧米化が疾病構造の変化に及ぼす影響を解明することで本研究が今後の健康対策に広く貢献することが期待される。
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