研究課題/領域番号 |
16K09465
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
岩永 善高 近畿大学, 医学部, 准教授 (80360816)
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研究協力者 |
尾野 亘
山本 裕美
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | バゾプレッシン / 交感神経系 / 心腎脳連関 / 心不全 / バゾプレッシン系 / 急性腎障害 / 交感神経 |
研究成果の概要 |
「バゾプレッシン系と交感神経系のクロストークを心腎脳ネットワークの観点より検討し、その修飾による新規治療の可能性を探ること」を目的とした。心不全モデル動物では、腎臓交感神経切除術、β遮断薬のみならず、イバブラジンも全身および心臓感神経活動を抑制すること、更にはそれを介しバゾプレッシン系にも作用することを明らかにしクロストークの存在を明らかにした。また敗血症性臓器障害モデルにて、腎臓交感神経切除術は心機能障害の発現および生命予後を改善すること、バゾプレッシン受容体ノックアウトマウスでは、更なる心腎機能改善および生命予後改善がもたらされることを明らかにし、両システム遮断の相乗効果も存在した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未だ死亡率が高く、交感神経系の過剰な活性化がみられる心不全と敗血症性心筋障害(ショック)という2つの病態において、ともに腎臓交感神経切除術が有用であった。そのことは心腎連関の制御が有用であることを示したのみならず両病態における新規治療の可能性を示唆した。臨床的には、治療抵抗性高血圧に対する腎臓交感神経切除術の成績向上が図られており、適応拡大の際の基盤データとなるものと考えられる。更にはバゾプレッシン系とのクロストークの存在が解明されたが、同時に両者の同時抑制による更なる有効な治療の存在も示唆される結果であった。
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