研究課題
基盤研究(C)
我々は急性冠症候群の発症メカニズムを冠動脈プラークの不安定化から研究している。冠動脈プラークを光干渉断層法(Optical coherence tomography: OCT)を用い観察し、また冠動脈血中の各種サイトカインや炎症マーカーとの関連を検討した。急性心筋梗塞では冠動脈血中のMMP-9が上昇していることを報告した。また急性心筋梗塞患者で冠動脈中のVEGFレセプター1濃度が高値であるほど、プラーク内の新生血管の体積が大きいこと、また冠動脈プラーク内のコレステロール結晶とプラーク破裂との関連、急性心筋梗塞の発症のメカニズムについて報告した。
急性心筋梗塞は突然死や心不全の原因であり、本邦だけでなく世界的にも、克服すべき大きな課題である。我々は光干渉断層法を用いて、ヒト生体内で冠動脈プラークを評価することに大きな強みを持っている。今回我々は、光干渉断層法を応用し、これまで評価困難であった、ヒト生体内のプラーク内新生血管やプラーク内のコレステロールクリスタルについて報告した。冠動脈内新生血管やコレステロールクリスタルは、新たな研究や治療のターゲットになる可能性があり、本研究はその基礎となるものである。
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すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 13件、 オープンアクセス 9件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 6件)
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