研究課題/領域番号 |
16K09485
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
古賀 政利 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (30512230)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 頭蓋内動脈解離 / 若年性脳梗塞 / くも膜下出血 / MRI / 超音波検査 / 抗血栓療法 / 脳梗塞 / MRIのT1 SPACE画像 / 頚部血管エコー / 脳血管造影 / クモ膜下出血 / 好中球・リンパ球比 / 頭痛 / 高解像度3D T1 / 椎骨動脈 / 頸部血管エコー / 3T MRI / T1強調画像 / 抗凝固薬 / 抗血小板薬 |
研究成果の概要 |
頭蓋内動脈解離症例の観察研究を行い、高分解能3D T1強調画像による解離血管の壁内血腫の同定が診断に有用であることを確認した。頭蓋内椎骨動脈解離の狭窄出現や進行の同定に頚部血管エコーによる血流評価フォローアップが有用であった。虚血発症や頭痛のみ発症例においては抗血栓薬投与の有無に関わらず臨床経過は良好な症例が多かった。 欧州と国際共同観察研究を行い、50例(全体500例目標)を登録した。これまでわが国を含めた東アジア諸国からの報告がほとんどである頭蓋内動脈解離の病態や臨床経過を明らかにし、人種差を検討する予定である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
若年性脳梗塞の重要な原因の一つである頭蓋内動脈解離は、画像診断の進歩により診断される機会が増えたが、診断方法や治療方法は確立していない。これまで脳血管撮影による評価が重視されてきたが、非侵襲的画像診断である高分解能3D T1強調画像による壁内血腫同定が一般的になっていく可能性がある。また非侵襲的画像診断である頚部血管エコーのフォローアップで椎骨動脈狭窄出現や進行を同定できることを明らかにした。頭蓋内動脈解離の一部は解離性動脈瘤からくも膜下出血を来し転帰不良の経過をとるが、虚血発症や頭痛のみの症例の多くは経過が良好であった。国際共同研究で多数例を解析し、さらなる検討を行っていく。
|