研究課題/領域番号 |
16K09500
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
肥後 修一朗 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (00604034)
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研究分担者 |
彦惣 俊吾 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (30423164)
高島 成二 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (90379272)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 心筋症 / ゲノム編集 / 拡張型心筋症 / 心筋細胞 / 相同組み換え / 循環器 / 心不全 |
研究成果の概要 |
心筋症遺伝子変異に対する治療介入法は未確立であり、相同組み換え修復(HDR)が非分裂心筋細胞において可能かは不明である。我々は、CRISPR/Cas9によるHDRを介したゲノム編集が、非分裂心筋細胞において可能であることを証明した。ガイドRNA・修復DNAをアデノ随伴ウイルス(AAV)によりCas9を恒常発現する心筋細胞に導入したところ、DNA合成非依存的なHDRを誘導した。Tnnt2遺伝子変異をもつ心筋症モデルマウス心筋細胞において、AAVにより誘導されたHDRにより約12.5%のゲノムDNAが正確に修復された。以上より、HDRによるゲノム編集は心筋細胞においても可能であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
拡張型心筋症は、心臓が拡大し、収縮する力が徐々に低下して心不全に至る、難治性の疾患である。ゲノム解析技術の進歩により、拡張型心筋症の発症に遺伝子変異が大きく関与することが明らかとなっている。革新的な技術であるCRISPR/Cas9ゲノム編集は、様々な疾患分野への医療応用が期待されている。今回我々は、マウス培養心筋細胞を用いて、心筋細胞においてゲノム編集を用いた正確な遺伝子編集が可能であることを証明した。更に、遺伝子変異をもった心筋症モデルマウスの培養心筋細胞において、約12.5%の効率で遺伝子変異を修復することに成功した。これらの知見は、難治性心筋症に対する治療開発につながることが期待される。
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