研究課題/領域番号 |
16K09506
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
及川 雅啓 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30457775)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 交感神経 / 慢性心不全 / 星状神経節 / 脊髄中間外側核 / 脳心連関 / 交感神経リモデリング / 神経リモデリング / 心筋梗塞 |
研究成果の概要 |
ラット心筋梗塞モデルを作成し、心筋梗塞2週間後の星状神経節および脊髄中間外側核の神経リモデリング現象を観察した。星状神経節における交感神経細胞の肥大、脊髄中間外側核からの軸索増生、交換神経細胞肥大を確認した。心筋梗塞1週間後の脊髄中間外側核ではBDNFおよびTrkBの発現が亢進していることを確認した。NGFおよびTrkAは、mRNAの変化が認められず、神経リモデリング現象はBDNF特異的な現象と推測された。TrkBシグナルの下流であるERKのリン酸化が脊髄中間外側核神経細胞で亢進していることから、神経細胞肥大にBDNF-TrkB-ERK系が関与していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
交感神経リモデリング現象、特に中枢神経系における心不全と交感神経リモデリングについての検討はこれまで行われていなかった。本研究は心不全状態が星状神経節の上流である脊髄中間外側核においても神経リモデリングを呈していることを示した。本所見は、心不全状態における中枢系交感神経過剰活性の組織学的新知見であり、今後増加が予想されている慢性心不全病態における中枢神経の関与を解明する基礎データとなる。
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