研究課題/領域番号 |
16K09524
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 神戸薬科大学 |
研究代表者 |
池田 宏二 神戸薬科大学, 薬学部, 准教授 (90423871)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肥満 / メタボリック症候群 / 脂肪組織 / インスリンシグナル / 血管新生 / 代謝異常 / 肥満関連代謝異常 / 血管内皮細胞 / 糖尿病 / トランスレーショナルリサーチ / 血管生物学 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、私達が独自に見出した肥満関連代謝異常に関わる2つの候補遺伝子(Nrg4とFam13a)についてその機能解析を行った。Fam13aはIRS-1のプロテアソーム分解を阻害する結果、脂肪細胞のインスリンシグナルを増強した。Fam13aを欠損したマウスでは、全身のインスリン感受性が低下することを明らかとした。一方Nrg4は血管新生を誘導する新規のアディポカインであることを見出した。Nrg4を欠損したマウスでは脂肪組織の血管密度が低下する結果、肥満および肥満関連代謝異常が増悪した。Fam13a、Nrg4の活性化は肥満に伴う代謝異常に対する全く新しい治療戦略になり得ると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満やメタボリック症候群は、動脈硬化を進展させて心血管疾患の発症リスクを増大させるため、その健康被害は甚大です。私達はこれら病態に関わる2つの遺伝子(Fam13aとNrg4)を発見し、その機能を解明しました。本研究成果によって、肥満・代謝異常の未知の仕組みが明らかになったとともに、Fam13aおよびNrg4の活性化が肥満・メタボリック症候群の発症を予防する効果が示されたことは大変意義深いです。
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