研究課題/領域番号 |
16K09532
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
花岡 正幸 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (20334899)
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研究分担者 |
安尾 将法 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (20402117)
北口 良晃 信州大学, 医学部附属病院, 助教(診療) (40447751)
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研究協力者 |
和田 洋典
雲登 卓瑪
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 第3群肺高血圧症 / 肺気腫 / VEGF受容体阻害薬 / 低酸素 / ラット / 3群肺高血圧症 / 血管内皮成長因子受容体阻害薬 / タバコ抽出液 |
研究成果の概要 |
血管内皮成長因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)受容体阻害薬であるSU5416の投与、および慢性低酸素曝露により肺気腫と肺高血圧所見を呈するラットモデルを作製することを目的とした。オスSDラットにSU5416を皮下注射し(day1, 8, 15)、6週間低酸素環境下で飼育後に解剖、肺動脈圧測定を行った。SU5416/低酸素曝露群は対照群と比較して平均肺動脈圧は高値、肺気腫の程度を表すmean linear intercept (MLI)も高値で、その病理像はヒトにおける肺気腫に伴う肺高血圧症、すなわち第3群肺高血圧症に類似すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺疾患に伴う肺高血圧症(第3群肺高血圧症)は患者数が多く、予後不良であるが、酸素療法以外に有効性が証明された治療はない。第3群肺高血圧症の動物モデルは現在まで報告がなく、肺気腫合併肺高血圧症モデルが完成すれば、病態の解明や治療戦略の構築に寄与する。本研究により、既に第1群肺高血圧症(肺動脈性肺高血圧症)に使用されている選択的肺血管拡張薬の有効性が証明され、さらに肺血管選択性の高い薬剤送達システムについて新たな知見が得ることができれば、難治性の第3群肺高血圧症の診療に道が開け、臨床応用への期待が高まる。
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