研究課題/領域番号 |
16K09548
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
高山 浩一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50274444)
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研究分担者 |
井上 匡美 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10379232)
金子 美子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30768825)
竹村 佳純 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50434684)
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研究協力者 |
谷村 恵子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肺癌 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 効果予測因子 / リンパ球浸潤 / p53蛋白発現 / 免疫チェックポイント |
研究成果の概要 |
本研究の目的は免疫チェックポイント阻害剤の効果を予測する因子の探索である。まず、肺癌の外科切除検体を用いて腫瘍組織へのリンパ球浸潤をCD3、CD8、Foxp3の各抗体で免疫染色し、イメージアナライザーで定量化した。リンパ球浸潤との相関を検討する腫瘍側因子(p53、PD-L1、VEGF)をそれぞれ免疫染色により定量化した。CD8陽性Tリンパ球およびFoxp3陽性Tリンパ球の浸潤とp53およびVEGFの発現に有意な相関はみられなかった。一方、腫瘍細胞におけるPD-L1の発現はFoxp3陽性Tリンパ球の浸潤と相関しており、PD-L1を介した腫瘍細胞による制御性Tリンパ球の誘導が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント阻害剤は現在肺癌だけでなく、多くの癌の治療に広く使用されている。その有効性を予測する因子としてPD-L1の発現が用いられているが、高発現例でも効果を全く認めない場合もあり、より正確なバイオマーカーが求められている。新規バイオマーカーが発見されれば、有効性が期待できる患者にのみ同薬剤を使用することで、無駄な治療を避けることができ、医療経済の効率化にもつながる。
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