研究課題/領域番号 |
16K09563
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
臼杵 二郎 日本医科大学, 医学部, 講師 (80318477)
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研究分担者 |
板倉 潮人 日本医科大学, 医学部, 助教 (50511804)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 血管内皮細胞微小粒子(EMPs) / 薬剤性肺障害 / 間質性肺炎 / 特発性肺線維症 / バイオマーカー / 予後因子 / EMPs / 特発性慢性間質性肺炎 / フローサイトメトリー / 特発性間質性肺炎 / 倫理委員会 / 血管内皮細胞 |
研究成果の概要 |
血中に放出された血管内皮細胞由来の微小粒子(EMPs)測定の意義が、さまざまな疾患で報告されている。そこで我々は、特発性間質性肺炎や薬剤性肺障害におけるEMPs測定の意義について臨床研究を行った。特発性間質性肺炎においては、登録時のEMPsの中のPECAM-1陽性EMPやMCAM陽性EMPが、その6か月後の呼吸機能の低下と相関することを認めた。さらに登録時のEMPsの総数が、1年後の呼吸機能低下と相関することも示唆された。 薬剤性肺障害においても、特定の種類のEMPの急性期と回復期における変動が見られた。このようにEMPs測定の臨床的有用性について、基礎的知見を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果から、肺の傷害を生じる疾患において、肺の血管を構成する細胞(内皮細胞)から放出され血液中を流れる小さな粒子(EMPs)を解析することで、慢性間質性肺炎の予後を占うことができる可能性が示唆された。さらにその粒子の種類により、臨床的な意味合いが異なるかもしれない。今後症例数を増やして研究を行うための、基礎的な知見を得ることができた。また薬剤による肺障害においても、同様にEMPsを調べることで、傷害の程度や予後を判断する材料になると期待される。
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