研究課題/領域番号 |
16K09568
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 静岡県立静岡がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
釼持 広知 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (50602637)
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研究分担者 |
今村 知世 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00570954)
谷川原 祐介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (30179832)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 非小細胞肺癌 / 臨床薬理学 / EGFRチロシンキナーゼ阻害剤 / 癌 / 薬理学 |
研究成果の概要 |
70人の非小細胞肺癌患者を対象としたエルロチニブの有効血中濃度に関する臨床研究において、エルロチニブの曝露量と奏効割合、無増悪生存期間などの有効性は相関を認めなかった。日本人おいては血中濃度に個人差は大きいものの、現在の承認用量で十分な有効性が期待できることが示唆された。また、エルロチニブの曝露量と副作用には有意な相関を認め、副作用を軽減するためにEGFRチロシンキナーゼ阻害剤の投与量を調整することは個別化医療において重要な可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題で行われた3つの臨床試験の結果より、EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺癌において、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤の血液中濃度とその治療効果(奏効割合、無増悪生存期間)には相関は認めなかった。一方で、副作用と血中濃度には相関を認め、副作用を減らすために薬剤の用量を調整することの有用性についてはさらに検討が必要であると考えられた。 チロシンキナーゼ阻害剤はEGFR 遺伝子変異陽性の非小細胞肺がん患者に対するキードラッグであり、今後も個別化投与の確立を目指すことが重要である。
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