研究課題/領域番号 |
16K09575
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
三谷 明久 東京大学, 保健・健康推進本部, 助教 (90739137)
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研究分担者 |
漆山 博和 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20725303)
寺崎 泰弘 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50332870)
田中 剛 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50456133)
田宮 浩之 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50722071)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Hippo pathway / TAZ / YAP / 肺発生 / COPD / 遺伝子改変マウス / Hippo シグナル / hippoシグナル / Hippoシグナル / 発生・分化 / 病理学 / 内科 / 動物 |
研究成果の概要 |
本研究では、肺発生の異なるステージにて、TAZとそのホモログのYAPがそれぞれ重要な役割を担っていることを、肺上皮特異的なコンディショナルKOマウスを用いて示した。TAZコンディショナルKOマウスは、肺気腫様の表現型を示した。また、肺発生において、Shh-Fgf10シグナルがYAPの調節を受けることを見出した。 免疫組織染色によって、YAPコンディショナルKO肺における、Shhの発現低下およびFgf10の発現の増加を示した他、器官培養により、YAPコンディショナルKO肺の表現型が、Shh投与により改善することを示した。また、細胞実験によりYAPがShhの発現を調節することも示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、気道の慢性炎症と気道閉塞を主症状とする難治性の疾患である。気管支拡張薬を中心とした対照的な治療が中心であり、新しい治療ターゲットの発見が望まれる。 近年、COPDの病因として、肺発生の異常が注目を集めるようになってきた。我々はこれまでにTAZノックアウトマウスが、肺気腫様の表現型を持つことを示したが、本研究によって肺上皮特異的コンディショナルKOマウスでも同様の表現型となることを示した。また、TAZやYAPの肺発生における役割についてより詳細な解析を行った。これらの発見は、肺発生やCOPDの病態の理解をより深めるものである。
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