研究課題
基盤研究(C)
慢性過敏性肺炎の線維化機序を解明するために臨床検体を用いて、ケモカイン・サイトカインなどのメディエーターの検討を行った。過敏性肺炎の慢性期(線維化期)においても抗原吸入により急性期に見られる好中球反応/Th1反応が起こることを明らかにするとともに、Th2サイトカインに関連した細胞外器質タンパクであるペリオスチンが慢性過敏性肺炎患者おける線維化及び予後マーカーになることがわかった。
これらの研究成果は慢性過敏性肺炎の線維化機序を明らかにする初めての知見であり、平均生存期間が4~9年と短く、既存のステロイド治療の効果が少ない慢性線維化性過敏性肺炎において新しい治療を開発する一助になると考えられる。
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