研究課題
基盤研究(C)
免疫は、過度の免疫反応を抑制するシステムを有し、主に抑制性の補助シグナル分子によって機能している。この抑制性補助シグナル分子は免疫チェックポイント分子と呼ばれる。本研究においては、免疫チェックポイント分子PD-1Hに対する抗体作製を行った。作製した抗PD-1H抗体により、CD4陽性T細胞増殖が亢進する可能性、OVA誘導性喘息モデルマウスにおける気管支肺胞洗浄中の好酸球数が増加する可能性が示唆された。また、免疫チェックポイント分子TIM-3に対する抗体が肺胞マクロファージによるアポトーシス細胞除去を阻害することでブレオマイシン誘発間質性肺炎モデルマウスを増悪させる可能性を明らかにした。
免疫チェックポイント分子に対する新規抗体の炎症性疾患に対する効果を解析した。がん診療に用いられている免疫チェックポイント阻害療法は、重篤な合併症として間質性肺炎を発症することが知られている。新しい免疫チェックポイント阻害薬として期待される抗TIM-3抗体も同様に、あるいは、それ以上に間質性肺炎の合併症に注意する必要がある。また、同様に抗PD-1H抗体も炎症性疾患を悪化させる可能性が考えられた。
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