研究課題/領域番号 |
16K09601
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
坂入 徹 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20455976)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | micro-RNA / hsa-miR-143 / 糸球体上皮細胞 / TGF-β / 巣状糸球体硬化症 / 糖尿病性腎症 / TGF-beta1 / micro RNA / TGF-beta / 巣状分節性糸球体硬化症 / マイクロRNA / Wilms tumor 1 |
研究成果の概要 |
TGF-βは、腎臓の糸球体上皮細胞を障害し腎臓病の発症に寄与している。一方、microRNAは、特定のターゲット遺伝子の発現を抑制する働きがある。 申請者らは、TGF-βを作用させた培養糸球体上皮細胞において、microRNAのhsa-miR-143が上昇すること、また、hsa-miR-143が細胞の正常機能に必要な転写因子のWT1の発現を抑制することを見出した。また、hsa-miR-143はTGF-βのシグナル伝達分子のSmad2/3/4の活性を部分的に上昇させた。以上より、hsa-miR-143は、TGF-βの作用を増幅することにで糸球体上皮細胞障害に寄与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病性腎症や巣状糸球体硬化症といった難治性の腎臓病の進行にTGF-βが関与していることは以前から知られているが、そのメカニズムは十分には解明されていない。本研究により、TGF-βが、hsa-miR-143の上昇を介して糸球体上皮細胞を障害し、これらの腎臓病を惹起することが示唆された。将来、尿中のhsa-miR-143の測定を行い、これらの腎臓病で上昇することが証明されれば、診断や病勢マーカーとして使用できる可能性がある。更に、miR-143のアンチセンスの導入や、何らかの薬剤によって腎臓内のhsa-miR-143の上昇を抑制することが、将来これらの腎臓病の治療となる可能性がある。
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