研究課題/領域番号 |
16K09606
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
矢尾板 永信 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00157950)
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研究分担者 |
吉田 豊 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (40182795)
小谷 典弘 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (90342782)
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研究協力者 |
瀧本 裕基
行田 正晃
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ポドサイト / EMARS / 細胞間接着分子 / 培養細胞 / 培養ポドサイト / 腎臓 / 細胞間接着装置 / 膜タンパク質 |
研究成果の概要 |
腎臓の糸球体は血液から尿を濾し出す場所であり、腎が機能するための大本となっている。尿を濾し出すためには高い濾過圧が必要であり、腎糸球体の最外層を覆っている糸球体上皮細胞(その特異な形から足細胞またはポドサイトと呼ばれる)には、その圧負荷に耐えうる構造が必要である。本研究では、ポドサイトの細胞間接着装置に注目し、これまでに報告されている分子のみでは不十分と考え、EMARS法という抗体を用いた網羅的な質量分析法を行い、新たなポドサイトの細胞間接着分子を見つけようと試みた。その結果、初めてCelsr1というカドヘリンスーパーファミリーに属する巨大分子が存在することを突き止めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎臓の重要な役割は、尿を作ることによって生命維持に不可欠な体液の恒常性を保つことである。血液から原尿を濾し出す場が腎糸球体であり、ポドサイトはその高い濾過圧に耐えなければいけない。我々は、これまでに報告されている細胞間接着分子だけでは、圧負荷に耐える構造として不十分であると考えている。本研究は、新たにCelsr1という分子が存在することを示し、学術的にも意義があると考えられる。慢性腎臓病の主な原因にポドサイト傷害がある。そのため、ポドサイトの圧負荷を含むストレスに耐える機序を理解することは、ポドサイト障害を防ぎ、慢性腎臓の伸展を防ぐうえで社会的な意義があると考えている。
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