研究課題/領域番号 |
16K09607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
金子 佳賢 新潟大学, 医歯学系, 講師 (80444157)
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研究分担者 |
成田 一衛 新潟大学, 医歯学系, 教授 (20272817)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | IgA腎症 / インテグリン / メサンギウム細胞 / トランスグルタミナーゼ / 内科 / 臨床 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
IgA腎症は腎糸球体メサンギウム領域へのIgA1の沈着を特徴とする。IgA1はメサンギウム細胞に発現するインテグリンα1/β1およびα2/β1を介して沈着するが、IgA1との結合によりメサンギウム細胞に細胞内情報伝達物質のリン酸化を引き起こすのはインテグリンα2/β1であった。またトランスグルタミナーゼ2 (TMG2) は、インテグリン同士やインテグリンと細胞外基質を結合させる働きが報告されているが、TGM2の発現を同様にノックダウンさせ、IgA1と反応させたところ、IgA1の添加による遺伝子発現が抑制されており、IgA1とインテグリンα2の結合にTGM2が関与していることが推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IgA腎症においてどのようにIgAが腎糸球体メサンギウム細胞に沈着し、糸球体腎炎を生じるかについては完全には明らかにされておらず、またIgAが沈着しても糸球体腎炎が進行して末期腎不全に至る場合もあれば、ほとんど糸球体腎炎が進行しない場合もあり、どのように予後が分かれるかについては明らかではない。本研究はIgAの沈着メカニズムを明らかにしただけではなく、2種類のインテグリンの発現バランスにより、IgAが沈着してもメサンギウム細胞の反応が異なる可能性を指摘しており、インテグリンの発現バランスをみることでIgA腎症の予後予測が可能となることが期待される。
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