研究課題/領域番号 |
16K09615
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
貝森 淳哉 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (70527697)
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研究分担者 |
猪阪 善隆 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00379166)
高原 史郎 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教授 (70179547)
市丸 直嗣 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (70346211)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ADTKD / MUC1 / VNTR / 小胞体ストレス / 細胞内凝集 / transgenic mouse / ER stress / 家族性尿細管間質腎炎 / 次世代シークエンサー / 全エクソーム解析 / 腎臓内科 / 家族性疾患 / 尿細管間質腎炎 / 腎臓学 |
研究成果の概要 |
家族性尿細管間質腎炎(ADTKD)は、検尿異常を認めないのに持続的に腎機能が低下する病態であり、家族性に発症する。現在まで、MUC1を原因遺伝子とするADTKD-MUC1は、その遺伝子異常部位が解析が困難なVNTR部位に存在する事が知られていた。申請者らは、MUC1 VNTR以前に遺伝子異常をもつ患者家系を発見。異常MUC1蛋白の発現ベクターを作成する事により、異常MUC1蛋白が細胞質内で凝集する事を見出した。また、異常MUC1 transgenic mouseを作成したところ、腸、肺、皮膚に炎症性病変を認め、患者家族にも肝質性肺炎、消化管炎、皮膚炎を認める事を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、ADTKD-MUC1の遺伝子異常部位は、VNTRに限られており、世界的にもVNTR以外のMUC1異常は報告されてこなかった。今症例は、VNTR以前に異常のある症例であり、症例的な意義は高い。また、ADTKD-MUC1の腎外病変については、今まで世界でも報告された事は無く、ADTKD-MUC1には、腎外病変はないとされてきた。申請者らの、transgenic mouse及び患者家系における、腎外病変の発見は、ADTKD-MUC1の病態像を根底から書き換えるもので、臨床的な意義は極めて高い。
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