研究課題/領域番号 |
16K09620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
岸 誠司 徳島大学, 病院, 助教 (10519507)
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研究分担者 |
長井 幸二郎 徳島大学, 病院, 講師 (40542048)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | DNA損傷応答 / 急性腎障害 / 慢性腎臓病 / 線維化 / 臓器老化 / DNA損傷 / 虚血再灌流 / DNA障害 / 腎線維化 / 腎臓病 / 尿細管間質 |
研究成果の概要 |
DNA損傷に対する修復機構(DDR)は細胞の癌化抑制に重要であるが、非悪性疾患における役割は不明である。今回DDRが腎臓病の転帰に及ぼす影響をDDRのマスター遺伝子であるAtaxia telangiectasia and Rad3-related (ATR)に着目して検討した。ヒト多能性幹細胞由来のオルガノイド、ヒトCKDの腎組織で近位尿細管上皮細胞でのDDR亢進が認められた。ATRを近位尿細管特異的にノックアウトしたマウスでは、虚血再灌流、シスプラチンおよび片側尿管結紮による腎障害が増悪した。ATRは腎障害に対して保護的に作用していると考えられ、DDR調節は腎臓病の治療標的となりうる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これから我々人類は超高齢化社会を迎えるが、慢性腎臓病が糖尿病よりも患者数が多いことが明らかになっただけでなく、急性腎障害も高齢化に加えて医療の高度化を背景に増加している。 これまでDNA損傷の修復機構は主としてがん治療の標的として考えられてきたが、我々の得られた結果により、DNA損傷応答機構の調節は、腎臓病の進展に影響することが明らかとなった。今後、DNA損傷応答機構に着目した腎臓病治療法開発が期待できる。
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