研究課題/領域番号 |
16K09625
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
竹中 恒夫 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (90179656)
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研究協力者 |
西山 成
小堀 弘幸
宮崎 孝
井上 勉
石井 直仁
林 松彦
鈴木 洋通
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | klotho / クロト / 多発性嚢胞腎 / 慢性腎臓病 |
研究成果の概要 |
片腎摘したsp-SHRにおいて外因性クロト蛋白補充がAkt-mTOR signalingを正常化させ腎肥大を抑制し糸球体濾過率の自動能を回復した。クロト補充が、HIF-1α経路を抑制し髄質の線維化を改善することで、圧ナトリウム利尿を亢進させ血圧を低下させた。 db/dbマウスにおいて外因性クロト蛋白補充が腎内レニン―アンジオテンシン系を抑制し、血圧とアルブミン尿を低下させた。クロト蛋白がIGFのシグナル伝達を阻害してSOD発現を誘導し酸化ストレスを低下させ、Akt-mTORシグナル伝達を抑制し腎肥大を阻害した。クロト補充がTGF-βやTNFのシグナル伝達を抑制し、腎線維化を阻害する事をしめした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腎臓病で腎のクロト発現やクロトの血中濃度は低下している。外因性クロト蛋白補充は、高血圧性腎硬化症のモデルや糖尿病性腎臓病のモデルで腎保護効果を発揮することを示し、臨床応用に向けた基礎データを提供した。 今後はクロト蛋白補充の適応範囲を明らかとするため、また、副作用の有無を検討するための研究を計画している。
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