研究課題/領域番号 |
16K09627
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
井上 勉 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (30406475)
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研究分担者 |
岡田 浩一 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60233342)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 腎線維化 / CCN2 / 慢性腎臓病 / インテグリン / 内科 / 腎臓内科 |
研究成果の概要 |
慢性腎臓病は国内患者数1300万人の国民的な病気であるが、現在は特効薬が無く、食事療法で対応している。進行すると腎臓の働きが損なわれて透析(人工腎臓)治療が必要になる。さらに、腎臓の働きが悪いと動脈硬化が悪化して、心筋梗塞や脳梗塞の原因にもなる。この研究では、慢性腎臓病の治療薬を開発するために、まず、腎臓を悪くする因子の1つであるCCN2という物質に注目し、その機能を詳しく調べた。結果として、CCN2が腎臓の中の尿細管上皮細胞に働いて、その細胞の機能を病的な状態に変更することで、慢性腎臓病が進行することが解った。今回の研究を糸口に、腎臓の新薬の開発を進めることが可能となるだろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究成果には2つの意味がある。一つは慢性腎臓病の治療薬を開発する糸口をつかんだことである。透析が必要なほど腎の働きが悪くなる患者数を減らせるだけでは無く、腎臓が悪いことで起きる心臓病や脳血管疾患の発症も防ぐことができる。もう一つの意味は、この研究を応用すれば腎臓以外の病気の新薬が開発できることである。この研究で治療対象としたのは線維化であり、線維化は慢性腎臓病を進行させる主要な原因であるばかりか、肝硬変や肺線維症でもそれぞれの病気を進行させる主要な原因であることが知られている。線維化を治す新薬が開発できれば、慢性腎臓病以外の(線維化が原因となっている)不治の病気も治療が可能となるだろう。
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