研究課題/領域番号 |
16K09638
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部) |
研究代表者 |
今澤 俊之 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部), 腎センター, 腎センター長 (80348276)
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研究協力者 |
山口 裕
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 低出生体重 / 巣状分節性糸球体硬化症 / DoHAD / ミトコンドリア / 糖尿病性腎症 / ミトコンドリア病 / 病理学 |
研究成果の概要 |
低出生体重個体ラット(N=5)と正常出生体重個体(n=5)の4週齢時に摘出した腎から、糸球体を単離した。単離糸球体を培養し糸球体上皮細胞初代培養も行った。糸球体および初代培養ポドサイトから、トランスクリプトーム解析を行っている。今後、bioinformatics解析にて病態関連候補遺伝子を検討し、当該遺伝子のプロモーター領域のエピジェネティクス解析を行う。低出生体重ラット腎のプロテオーム解析のbioinformatics解析から、ミトコンドリア機能低下や解糖系の活性化の上流にmTOR系の活性化があることがわかり、各種抗体を用いた染色の検討を行い,mTOR系の活性化を組織学的にも確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では2500g未満の「低出生体重」児の割合が約10%とOECD加盟国の中において極めて高い。一方、「将来の健康や特定の病気へのかかりやすさは、胎生期を中心とした極めて初期にその素因が形成される」というDOHaD説を裏付けるように低出生体重個体に於いて腎症の発症や重症化の危険率が高いことを示す報告は枚挙に暇がなく、将来の我が国の疾病構造に現在のこの高い低出生体重率が影響することが懸念されている。未だ検討半ばであるが、低出生体重関連腎症の病態解明を進めることにより、将来起こりえる低出生体重に関連した腎障害に対する対策を行うのに有用であると考える。
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